あー、やっちゃったー、まぁそうなるのも分かるけど

「え、ちょ、天音ちゃん?演技下手って、咲蘭ちゃんは上手って、、」
「は?なに勘違いしてんの?咲蘭は気を使っただけ、ちょっとは察しなさいよ」

天音ちゃんは、イライラした表情で香恋さん、、いや香恋と言葉を交わした
思ってなかったことを言われ、焦る香恋、一方、イライラと話す天音ちゃん、まさに修羅場

「さ、咲蘭ちゃん、そんな、嘘ついたの?」
げ、やばい
「そんなことないですよ、共演してるって言えないなんて思ってませんよ」
「ほら、咲蘭ちゃんも下手じゃないって言ってるじゃん」

バカだ、天音ちゃんも、教室にいる人も気づいてる、芸能科と行ってもこの学校は進学校、頭のいい人しか入れない、それどころか今のは小学生でも分かる話
私は香恋と共演してるって言えないってのは思ってないって言ったけど、香恋の演技が下手ってのはさっき触れずに返した
そう、私は香恋の演技が下手って思っていることはわざと言わなかったのだ
だから、香恋はそれに気づいてない、国語習ったのかしら?

「はぁ、あんたバカだね、もういいよ」
「先生に向かってバカって、、むきぃー!!」

あ、そろそろやばそうね
仲裁に入ったほうがいいかしら?
でも私が仲裁に入ったところで収まるかもわからないし…
どうすればいいんだろ
と、悩んでいたらガラガラっとドアが開いた 

誰だろ?
そして、教室に入ってきた

「伊集院咲羅さんはいますか?」
理事長!?
て、伊集院咲羅って私しかいないわよね

「理事長先生!?」
「あ、いたいた」
「ミリスタの黒羽さんが来てるから、ちょっと話したいことがあるって」
ミリスタの黒羽って、黒羽優のことよね?
あのアイドルの、、
「話?」