「玲さんてロマンチストなところがあるんだね。私はそういう迷信みたいなの苦手だな」
 私は玲さんが用意してくれたプレゼントに御礼がいえない自分を恥じた。また、気を抜くと彼がどこまで私が嫌な事を言っても許してくれるのか試してしまう。

 藍色の学生鞄からスマートフォンを出し、時間を確認しようと思った。
 指紋認証で開いたトップ画面に信じられないニュースを見つける。

『『スーパーブレイキン』のHIRO、『JKロック』のMINAと心中か!?』
 信じられないような表題を見て心臓の鼓動が小動物のように早くなる。
 しかし、私はここでその詳細をチェックする事はやめた。