私はHIROの睨むような目付きと鋭い声に思わず目を見開いた。
 
「ファンに手を出すとか、最低!」
 私が彼を引っ叩こうと手を振り上げると、その手首を掴まれ押し倒されてしまう。

 畳の床に頭をぶつけて、激痛が走る。
「い、痛い! やめて! 痛いよー!」

 私は痛いのが大の苦手だ。
 私がこれだけ嫌がっているのに、HIROは私の服に手をかけて服を脱がそうとしてくる。
 手をまとめ上げられ畳に押さえつけられているので、足をバタつかせて抵抗する。
 圧倒的な力の差がありビクともしない事実に恐怖した。

「痛いって言ってるのに⋯⋯何でこんな事するの? うぅ⋯⋯酷いよ⋯最低だよ」