私は彼女と仲良くなってから、初めて人に好かれたいという気持ちを抱くようになっていた。彼女に会えると思うと面倒だった学校も楽しみで、毎晩彼女との会話を思い出して興奮して眠れなくなる程だ。
「私が聴くと凛音ちゃんの演奏もプロみたいに聴こえるんだよ。プロの人より未熟だと自分を客観視できるなんて、凛音ちゃんは凄いね」
私の嫌味も受け流してくれる彼女の澄んだ心が愛おしい。雲一つない青空をバックに美湖ちゃんがケラケラと笑う。その自分に向けられた優しい屈託のない笑顔をずっと見ていたいと思った。
「まぁ⋯⋯色んな音楽に接する意味でも『スーパーブレイキン』のリハは見ておいても良いかな」
「私が聴くと凛音ちゃんの演奏もプロみたいに聴こえるんだよ。プロの人より未熟だと自分を客観視できるなんて、凛音ちゃんは凄いね」
私の嫌味も受け流してくれる彼女の澄んだ心が愛おしい。雲一つない青空をバックに美湖ちゃんがケラケラと笑う。その自分に向けられた優しい屈託のない笑顔をずっと見ていたいと思った。
「まぁ⋯⋯色んな音楽に接する意味でも『スーパーブレイキン』のリハは見ておいても良いかな」



