夕暮れに照らされたHIROはいつもよりも色っぽい。この彼に落とされる女は沢山いるだろう。「誰も見ていない」なんてフレーズが引っかかり思いとどまるのが私だ。

「沈みゆく夕陽が見てるよ」
 私だって自分の部屋では、誰も見ていないと思って寛いでいた。しかし、玲さんは私を監視していた。私は未だどこにいても見られているのではないかという気持ちに支配されている。

「事務所で2人きりの時にだけイチャイチャするのとかもダメ?」