完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法

「はぁ? 何こいつ生意気なんだけど!」
 思った通りの事を言っただけなのに、私はRINAに殴られそうになった。
 私はあまりのロックな展開に怖くて目を瞑ってしまった。

「何やってるの? 新人虐めて」
 その時、隣のスタジオで練習中のはずのHIROの声がした。
 顔をあげるとRINAの手を捻り上げているHIROと目があった。

「いや、こいつが私を老け顔呼ばわりして」
「違います! 私はRINAさんが、子供2人くらい産んでそうな大人な顔してるって言ったんです! 私はこの通り童顔で可愛い過ぎてロリコンの餌食になりやすいので羨ましかっただけです」

 私の弁明になぜか周りは吹き出した。