HIROが死んだのは私の17歳の誕生日から9ヶ月後だから、私には彼を救う事ができる。空っぽで虚しい私の心を埋めてくる彼は私のヒーローだ。ヒーロが死んだら物語は終わってしまう。
夢うつつの中、玲さんの本音を聞いたのを思い出した。
彼は誰も相手にされなくなった私にとって最後の砦だった。
今となっては、私にとっての彼は最後の砦でも未来を保証する保険でもない。
私は朝食をとり終えると、学校に向かった。
♢♢♢
真っ白な白亜の新校舎は学校とは思えない程、贅を尽くして建設されている。
夢うつつの中、玲さんの本音を聞いたのを思い出した。
彼は誰も相手にされなくなった私にとって最後の砦だった。
今となっては、私にとっての彼は最後の砦でも未来を保証する保険でもない。
私は朝食をとり終えると、学校に向かった。
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真っ白な白亜の新校舎は学校とは思えない程、贅を尽くして建設されている。



