完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法

『なんの冗談ですか? 人のお下がりなんていりませんわ?』
 私は心臓がバクバクしていた。先程まで婚約披露パーティーをしていた男がパートナーの婚約指輪を持って登場したのだ。あの頃の私は今より我儘ではないが、常に高飛車に振舞っていた。

 私のつれない反応を見るなり、玲さんは婚約指輪を思いっきり空へ投げた。
 どこかに飛んで行った指輪を見ながら唖然とする。
(流石に勿体無い⋯⋯宇宙まで飛んでいって星になっていれば良いけれど⋯⋯)