完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法

挨拶を終えた後、父が私に耳打ちした。

『同じ指輪が欲しいのなら、お父様から凛音にプレゼントしようか』
『1ヶ月も待つならいらないわ。すぐに手に入るなら欲しいけれど』

 パーティーから帰宅して寝支度をしていると、私に用があるという曽根崎玲が家に現れた。門の前で待たせるように伝え、ネグリジェにショールを羽織って外に出る。

『曽根崎さん、今宵は素敵なパーティーでしたわ。こんな夜遅くに何かご用かしら?』
 私を見るなり玲さんは中世西洋の王子のように跪き、先程まで東大寺先輩がしていた指輪を差し出してきた。

『この指輪が欲しいとおっしゃっていたので、お持ちしました』