完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法

 両親が私の名前をどのような意図でつけたなんか気にした事もない。
 私もお返しのように大好きな美湖ちゃんの名前を褒め称える事にした。

「美湖ちゃんこそ名前の通りだよね。美湖ちゃんは本当に静まり返って美しく湖面を輝かせるだけで人を引き寄せる魅力があるよ」

 美湖ちゃんは頬を真っ赤にして何も言えずに固まっていた。
 私はそんな彼女を見つめながら、彼女に相談事を持ちかける事にした。

「美湖ちゃんって、いつも学年10位以内に入っていて凄いと思う⋯⋯良ければ勉強を教えて欲しいんだけれど⋯⋯」

 私は恥を忍んで彼女にお願いした。