完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法

「し、信じてくれるの? 通報はしたよ⋯⋯でも、曽根崎玲の関与は認められなくて、逆に私がストーカー扱いされちゃってさ。両親も怒って抗議したけれど、相手にされなかった」
「それは酷いね⋯⋯」

 私にはその状況が安易に想像できた。玲さんの曽根崎家は系譜を辿ると代々錚々たる面子を輩出している名家だ。警察だけでなく、至る所に圧力を掛けられるだけの権力を持っている。
 HIROが私の涙を先程の雑巾で拭いてきたので、思わず笑いそうになった。