頭の上から聞き慣れた低い声がして見上げると、私のことを玲さんが見下ろしていた。玲さんは曽根崎薬品の御曹司で私より7歳年上の24歳だ。大学卒業と共に、父親の跡を継ぐべく曽根崎薬品の専務として働いている。身長も185センチと高く、精悍な顔つきと涙ボクロが色っぽい万人受けしそうなイケメンだ。
彼はいつも穏やかに口角を上げて微笑んでいるように見せているが、目の奥は全く笑っていない。きっと、心からの愛情を向けられたら私も大多数の女の子のように彼に惹かれていただろう。実際、14歳の時にパーティーで当時大学生だった彼と初めて会った時は一目惚れのような感情が湧き起こった。
彼はいつも穏やかに口角を上げて微笑んでいるように見せているが、目の奥は全く笑っていない。きっと、心からの愛情を向けられたら私も大多数の女の子のように彼に惹かれていただろう。実際、14歳の時にパーティーで当時大学生だった彼と初めて会った時は一目惚れのような感情が湧き起こった。



