玲さんは私に近づいて流れるような動作でネックレスをつけてくれる。
 目が眩むくらい大きなダイヤモンドとプラチナのネックレスだ。
 私の誕生日プレゼントのつもりなのだろう。

「玲さん、忙しいのにわざわざ迎えに来てくれてありがとう。プレゼントも凄く嬉しい」
 私の言葉に玲さんが驚いたように目を丸くする。

 私だって、このような媚びたような振る舞いはしたくない。
 ただ、自分には玲さんの機嫌を損なわないように過ごすしか道は残されていないと思っただけだ。

 玲さんお気に入りの世界10台限定のシルバーの外車の助手席に乗る。