お手伝いさんがシフト制で常時いて世話をしてくれているし、私も母の自己満の撮影会に付き合わされなくて済むから問題ない。

「自分に友達がなぜできないのか一度考えてみろ」と先生に言われた事があった。
その事を父に伝えた翌日にはその先生は学校を去った。
友達どころか、家族にも見放されている私に対し愚問だ。

 真っ白なシーツに顔を埋めながら少し物思いに耽った後に、とるに足らない事だと一笑した。
 そのような自分の問題点を省みなければならないのは貧乏人のすることだ。 お金のない人間は永遠にお金のある人間に媚びて施しを受けて暮らす。私はお金のある側の人間だからそのような憂いはない。