顔面Lv1000の私とキケンな総長の恋

 そして、次の日から本格的に文化祭の準備が始まった。
 奏斗くんは、どこかに行ってしまって不在だ。

 私は、優奈ちゃんと看板をペンキで色塗りしていた。

 「竹永くんが、文化祭に参加するなんて意外だわ」
 「うん、私が参加するから参加するんだって」
 「なにそれ〜!愛じゃん!」
 「そうかな?」

 愛とか恥ずかし…。

 その後も、会話しながら準備を進めていた時だった。
 委員長の高橋さんに声をかけられた。

 「あの、藍沢さん。作業中悪いんだけど、いいかしら?」
 「うん。いいよ?どうしたの?」
 「実は、ミスコンに出場してくれない?」
 「えっ!?ミスコン!?」

 いやいや、なんで私!?てか、ミスコンなんて去年あったけ?

 「ミスコンって、去年なかったわよね?」

 優奈ちゃんが、不思議そうに首を傾げながら言う。

 「今年からする事になったのよ。お願い…!藍沢さんなら絶対に優勝できると思うし…!」

 高橋さんは、頭を下げながら言う。

 困ったなぁ…。ミスコンとか目立つし出たくない。