焦がれる吐息




どうにか彼の言葉を咀嚼しようとするも、その前にじんわり頬に熱を感じ始めてしまうから、慌てて背を向けて顔を隠した。


二本目なんて吸ってられない。

百瀬くん変だし、心臓に悪いし。


どきんどきんと、飛び出てしまいそうな鼓動を落ち着かせるように重い吐息を零す。

後ろからは「…澄香さん?」と、ずるい声を掛けられる。

嫌々ながら肩越しに振り向けば、何故か、彼はしゅんと沈んだような顔をしていた。


もういちいち、百瀬くんは意味がわからない。


「……言われなくても、もう考えてますけど」


紡いだ自分の声は、明らかにぷすんと不機嫌だった。それに、彼は長い睫毛をゆっくりと瞬かせてきょとんとする。


「だから、なんかもう、」


言葉がおもい。頬がたまらなく熱い。

無意識にぐしゃっと、煙草の箱を握り締める。

ぐぐっと眉を寄せ、彼に苦情をぶつけるように強い眼差しを向けた。


「気づいたら考えちゃってるんですけど、百瀬くんのこと。鬱陶しいくらいに」