穏やかに目を細め、見上げる青の中の燈火が更に揺れている。
桜唇を引き結び、うるうると瞳を潤ませる彼が愛おしい。私の好きな人が、百瀬くんで良かった。
「………因みに私も、その一人です。だからその、みんなの気持ちを代表して言うと、」
はにかみ、流石に恥ずかしくて伏目になる。
これって素直になり過ぎてる……?なんて不安が少し顔を出しているけれど、どうしてもこれだけは伝えたい。
「ここに居てくれて、ありがとう」
言葉にしたらじわっと目頭が熱くなって、スンと鼻を啜る。直ぐに涙を隠すように、唇を尖らせる。
「……なんて……てか前から思ってたんですけど、何でもいいんで反応してくれませんか。何か言ってくれないと死ぬ程恥ずかしいんですけ、」
なかなか治らない、照れ隠しのぶっきら棒。
その途中で、繋ぎたいと思っていた手は簡単に攫われ身体がふわりと傾く。
まるで吸い込まれるように、とん、と柔らかな感覚に頭が着地する。
すぐ傍にあったベットだと、驚き見開いた瞳の先で、溺れそうなほどに深い青と重なる。
「……何回、俺のこと救う気ですか」
震える声、ぎゅ、と捕えられる手首、眉間に皺を刻んだ初めての表情。百瀬くんは、組み敷く私を酷く苦しげに見下ろして。
「どこまで堕とす気なんですか」



