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くるくる、くるくる、真っ白なホイップクリームがキャラメル色と混ざり合い溶けていく。
その様子をぼんやりと眺めていれば、冬らしいツイードネイルが添えられたストローの動きがぴたりと止まった。
「スミ先輩?」
「……」
「おーい、スミせんぱあ〜い!」
「……」
「ス!ミ!カ!」
「……ん?」
「っどぅわぁあめだ!スミ先輩が腑抜けてる!いや、うるとらすーぱー可愛いけどもお!いい加減わたしに集中してください!」
急に嘆きながら思いっきり眉を寄せ、赤ちゃんほっぺを膨らませる目の前の尾崎に目を瞬かせる。
百瀬くんと遅めの朝食を済ませてすぐのこと、急遽、尾崎から招集がかかった。
互いにバイト休みの今日、飲み会のお詫びをどうしてもしたいらしい。
別にいいと返事をしたのに最終的にはしつこいほどに着信を鳴らしてくるから、仕方なく某有名なコーヒー店にて一杯奢ってもらっていた。
平日の昼前ということもあって、店内はゆったりとした空気が流れている。だから余計に、尾崎のきゃぴきゃぴ騒がしい声が目立つ。
もう溶け始めてきたホイップクリームにずぼずぼストローを差しながら、眉を顰める。
一口含めば、慣れない甘ったるいキャラメル味が口腔内に広がって思わず口角が下がった。
「……尾崎、うるさくて迷惑になってるよ」
「だってえ!うるさくもなりますよ!会ってからもうずーっと溜め息吐いては、ぽけっとして!かと思えばたまに頬赤らめてぽけえっとして!ええ、この上なく可愛いですけども?ブラックコーヒー片手に優雅に目を細めてる先輩はどこへ?原因は誰ですか?誰にされたのですか?!」
「……取り敢えず座って。恥ずかしい」



