言葉にしてしまえば、胸のあたりがむず痒くて、耳朶までもがじんわりと熱くなってくる。
シーツに降り注ぐ清らかな光に視線を落とし、手持ち無沙汰な指先でそわそわと耳朶に触れた———刹那、私の落ち着かない指先が、柔く引っ張られるようにして攫われる。
「、」
弾かれるように見上げた一瞬、瞳と瞳が重なる。
朝の光に洗われたような濡れる瞳、弱々しく眉が寄せられた美しい顔に息を呑む。
すぐにふわりと身体は傾き、やさしく吸い込まれるようにして大きな腕の中に収まった。
「急にどうしたんです、っ」
戸惑いは、彼の深く熱い溜息によって遮られる。
「……澄香さんは、意地悪ですね」
そして耳元、そっと触れるのは、弱々しくも艶やかな声。
「こっちは死ぬほど我慢してるのに、簡単に崩しにかかってくる」



