焦がれる吐息





𓂃◌𓈒𓐍




ふと、眼をあける。夢うつつに、額に張り付く生温い感触を剥がして瞬きを繰り返した。


「(……冷えピタ…?)」


ぽおっと眺めるその白いシートは、覚えのないものだった。


見慣れたカーテンの閉じ目からは朧げな光が溢れ、夜明けの気配を知らせている。そこで漸く、自分の部屋のベットに寝ていたことに気がついた。


「(……飲み会で…尾崎が酔っ払って……)」


まだ覚め切らない頭をのんびり働かせてみても、記憶は靄がかかっているように曖昧で、所々抜け落ちていた。

どうやって帰ってきて、いつベットに入ったのか全く覚えていない。


まだ夢と現実の狭間のような、ぽやぽやとした意識のまま、丁寧に掛けられているタオルケットの中で身じろぎする。


と、自分の姿が視界に入り、ピタリと動きを止めた。