雪の精霊

あとがき
ここまで読んでくださりありがとうございます。
こちらは魔法のiランド様にて、「月選」というテーマに沿って小説を書く企画にエントリーするために5年ほど前に執筆した作品になります。

なぜ今再掲載…と言われれば、単純に最近このお話のバックアップをとっていたことを思い出してせっかく書いた物語、眠らせとくのはもったいないと思ったからです。(笑)

現在執筆中の「姫君の憂鬱」とは系統が真逆なので、それを読んでくださっている方がもしこれを読んでいたらギャップに驚いていることでしょう。

その時のテーマが「雪」だったので、そこから着想した物語。
私は雪国出身で、雪は冬の風物詩!と好む一方で悠人の雪に対するネガティブ感情も持ち合わせています。
なので、悠人は私に近い感覚を持っている登場人物として描きやすい人間でした。
一方ユキは限られた時を実感させられながら生きていると言う点でも、雪に夢のような憧れを持っていると言う点でも心を読みにくい存在。
それでいて、悠人に未来や今への希望や生きる力をを与える存在となって欲しかったので結果的に底抜けに明るく、今だけを見つめて精一杯生きている超ポジティブ人間になりました。

そうなるまでにはいろんな葛藤があったんだろうな…とも思うところですが、それを乗り越えてキラキラと輝き前を向く彼女の人生の一部だけをこのお話では切り取らせてもらいました。

飽き性の私が初めて完結まで書き切った物語、読んでくださった方の心の栄養になってくれたら幸いです。
あなたの心に触れるものがありましたら、ぜひ感想も聞かせてくださいね。

改めまして、最後まで読んでくださりありがとうございました!

Chiyuki.