次の日
○朝、1年C組
清華が教室に入り、美月と挨拶をしていると、クラスの女子が駆け寄ってきた。
クラスの女子「それは!もしや!彼ネクタイ!?」
清華「へっ!?」
もう1人女子が来て説明する。
クラスの女子「ほら、うちの学校って夏はネクタイしなくてもいいでしょ?でね、夏服の間だけ彼氏のネクタイをつけるのが、昔から舞泉同士カップルの恒例なのよ!だから男子用の太いネクタイしてる女子は彼氏持ちってこと!」
美月「へぇ、知らなかった!」
クラスの女子「彼氏からしても、男避けになるから都合良いらしいよ」
清華(男避け…)ネクタイを持ち、見ながら。
隼人「清華ちゃんは俺んだからね」
隼人の言葉や顔を思い出し、少し頬が赤くなる。
クラスの女子「清華の彼氏って、あのかっこいい先輩だよね?いつも一緒に帰ってる」
清華「別にあの人は彼氏とかじゃなくて…」
クラスの女子「違うの?あの先輩モテるって、部活の先輩が言ってて、彼女いると思ってたけど」
清華(高校でもモテてるんだ…)
担任「よーし、今日は席替えをするぞー」
教壇に立つ担任。黒板には席の図と番号が書かれている。順番にクジを引いていくクラスメイトたち。
全て引き終わり、クジを開けそれぞれリアクションをしながら、新たな席へ移動する。
清華は窓際から2列目の1番後ろの席になった。
清華(1番後ろになるの久々かも)
榎本「あ、吾郷ちゃんの隣だ、ラッキー」
窓際の席に榎本が座ってくる。
清華「また近いね。よろしく」
榎本「うん、よろしく」
球技大会当日。
グラウンドや体育館に体操服姿の生徒たち。
清華と美月はバレー、榎本と木梨はバスケに出場する。
○体育館
試合前、体育館に入って行く室内競技に出る生徒たち。
榎本「準決勝までは試合被ってないから、応援しまくるね!」
美月「ありがとう!私たちもバスケの応援するね。ね、清華!」
ぼーっとしてる清華。
美月「清華?」
清華「えっ、あ、うん」
榎本が気にかけている様子。
○芝グラウンド
サッカーに出る隼人と目黒は、コートに入りながら話している。
目黒「清華ちゃん、バレーだっけ?」
隼人「うん」
目黒「時間合えば応援行こっか」
隼人「合わなくても行く」
目黒「いやいや、隼人抜けたら人数不足になるんですけどー!」
隼人「清華の方が優先だし」
目黒「…。」呆れている
○体育館
バスケの試合を応援する清華や美月たち。
コートでは榎本と木梨が活躍している。
美月「いけいけー!」
清華「このままいけば勝てそうだね」
美月「うん、なっしーたちがバスケ上手でびっくり!」
○芝グラウンド
サッカーの試合中の隼人や目黒。2人に対し、学年問わず沢山の女子たちから声援。目黒は手を振り応える。隼人は無反応。
○体育館
清華たちがバレーしているシーン、少ししんどそうな清華。
○芝グラウンド
試合の合間に、C組のサッカーを応援している美月や榎本たち。清華の姿なし。
美月のところへ隼人と目黒が来る。
隼人「ねぇ…」
美月「はい!?」ビビる。
隼人「みづきちゃんだっけ?」
目黒「もぉー違うって。みつきちゃんだよ。ごめんね、可愛い子の名前間違えるなんてひどい男で」
美月「いえ、大丈夫です」
隼人「清華ちゃんは?」
美月「あ、えっと、お手洗いに行ってます」
隼人「そっか」
去って行く2人を見ている美月たち。
木梨「初めて近くで見たけど、2人ともめちゃくちゃかっこいいな!」
榎本「かっこいいけど、吾郷ちゃんへの執着すごいね」
美月「清華のお兄さんとは、また違う愛のカタチかもね」
榎本「愛っていうか…」ぼそっと
○女子トイレ
個室に座っている清華。
清華「はぁ…しんど」
(朝から何となく不調な気はしてた。時間なくて朝ごはん抜いたからかな。…あと一踏ん張りしなきゃ)
○体育館
バレー2試合目が開始される。これに勝てば準々決勝。コート横の応援スペースで声援を送る榎本たち。
木梨「頑張れー!」
2階のギャラリー部分から清華を見ている隼人。隣には目黒がいる。
2セット目、味方のサーブを待つ際、コート内で上を向く清華。
清華(だめだ、そろそろ限界かも。…あと3点か、ギリギリ耐えられるかな)
隼人目線の上から見た清華の姿。少しだけしんどそうな雰囲気。
隼人「…。」
その場から離れる隼人。
目黒「あれ?見ないのー?」
ピッピー、試合終了のホイッスル。C組は負けてしまった。
美月「惜しかったねー」
コートを出る清華たち。清華の視界がぼやける。
清華(あ、やば…)
フラッと倒れそうになる清華。タイミングよく身体を支える隼人。※目元見えてない風
そのままお姫様抱っこをする。ここは顔分かるように。
赤面してざわつく周囲の生徒たち。驚きと複雑な表情の榎本のショット。
清華(え…)
薄っすら目を開け、ぼんやり隼人の顔が見える。
清華(これは…夢?)
目を閉じる。
○保健室
ベットの上でゆっくり目を開ける清華。
清華(ここは…)
カーテンの外から声が聞こえる。
養護教諭「私、少し席外すけど大丈夫?」
隼人「はい」
清華(この声…)
出て行く養護教諭。
隼人がベットに来て、カーテンを開けた。
隼人「あ、起きてる。大丈夫?」
起き上がる清華。
清華「私…」
隼人はベット横の丸椅子に座る。
隼人「倒れかけたんだよ」
清華(もしかして…)
「助けてくれたんですか?」
隼人「当たり前でしょ」
清華「…ありがとうございました」ペコッ
外から競技中らしき声が聞こえてくる。
清華(まだ大会中なんだ)
「もう大丈夫なので、戻ってもらって…」
隼人「弱ってる婚約者を1人にするわけないじゃん」
清華「…その婚約者って言うのやめてください。私、結婚とかまだ…」
隼人「…好き同士じゃなきゃ結婚しないんでしょ?」
ギシッ…片膝をベットに乗せ、ぐっと顔を近づける。
隼人「なら…早く俺のこと好きになってよ」
見つめながら言われ、ドキドキする清華。
清華(激しくなる鼓動は、この行動に対してなのか、この人に対してなのか…)
ちゅ…
唇にキスをされる。
清華(あ、この人か…)
カーテンに透ける2人がキスしている影のショット。
○朝、1年C組
清華が教室に入り、美月と挨拶をしていると、クラスの女子が駆け寄ってきた。
クラスの女子「それは!もしや!彼ネクタイ!?」
清華「へっ!?」
もう1人女子が来て説明する。
クラスの女子「ほら、うちの学校って夏はネクタイしなくてもいいでしょ?でね、夏服の間だけ彼氏のネクタイをつけるのが、昔から舞泉同士カップルの恒例なのよ!だから男子用の太いネクタイしてる女子は彼氏持ちってこと!」
美月「へぇ、知らなかった!」
クラスの女子「彼氏からしても、男避けになるから都合良いらしいよ」
清華(男避け…)ネクタイを持ち、見ながら。
隼人「清華ちゃんは俺んだからね」
隼人の言葉や顔を思い出し、少し頬が赤くなる。
クラスの女子「清華の彼氏って、あのかっこいい先輩だよね?いつも一緒に帰ってる」
清華「別にあの人は彼氏とかじゃなくて…」
クラスの女子「違うの?あの先輩モテるって、部活の先輩が言ってて、彼女いると思ってたけど」
清華(高校でもモテてるんだ…)
担任「よーし、今日は席替えをするぞー」
教壇に立つ担任。黒板には席の図と番号が書かれている。順番にクジを引いていくクラスメイトたち。
全て引き終わり、クジを開けそれぞれリアクションをしながら、新たな席へ移動する。
清華は窓際から2列目の1番後ろの席になった。
清華(1番後ろになるの久々かも)
榎本「あ、吾郷ちゃんの隣だ、ラッキー」
窓際の席に榎本が座ってくる。
清華「また近いね。よろしく」
榎本「うん、よろしく」
球技大会当日。
グラウンドや体育館に体操服姿の生徒たち。
清華と美月はバレー、榎本と木梨はバスケに出場する。
○体育館
試合前、体育館に入って行く室内競技に出る生徒たち。
榎本「準決勝までは試合被ってないから、応援しまくるね!」
美月「ありがとう!私たちもバスケの応援するね。ね、清華!」
ぼーっとしてる清華。
美月「清華?」
清華「えっ、あ、うん」
榎本が気にかけている様子。
○芝グラウンド
サッカーに出る隼人と目黒は、コートに入りながら話している。
目黒「清華ちゃん、バレーだっけ?」
隼人「うん」
目黒「時間合えば応援行こっか」
隼人「合わなくても行く」
目黒「いやいや、隼人抜けたら人数不足になるんですけどー!」
隼人「清華の方が優先だし」
目黒「…。」呆れている
○体育館
バスケの試合を応援する清華や美月たち。
コートでは榎本と木梨が活躍している。
美月「いけいけー!」
清華「このままいけば勝てそうだね」
美月「うん、なっしーたちがバスケ上手でびっくり!」
○芝グラウンド
サッカーの試合中の隼人や目黒。2人に対し、学年問わず沢山の女子たちから声援。目黒は手を振り応える。隼人は無反応。
○体育館
清華たちがバレーしているシーン、少ししんどそうな清華。
○芝グラウンド
試合の合間に、C組のサッカーを応援している美月や榎本たち。清華の姿なし。
美月のところへ隼人と目黒が来る。
隼人「ねぇ…」
美月「はい!?」ビビる。
隼人「みづきちゃんだっけ?」
目黒「もぉー違うって。みつきちゃんだよ。ごめんね、可愛い子の名前間違えるなんてひどい男で」
美月「いえ、大丈夫です」
隼人「清華ちゃんは?」
美月「あ、えっと、お手洗いに行ってます」
隼人「そっか」
去って行く2人を見ている美月たち。
木梨「初めて近くで見たけど、2人ともめちゃくちゃかっこいいな!」
榎本「かっこいいけど、吾郷ちゃんへの執着すごいね」
美月「清華のお兄さんとは、また違う愛のカタチかもね」
榎本「愛っていうか…」ぼそっと
○女子トイレ
個室に座っている清華。
清華「はぁ…しんど」
(朝から何となく不調な気はしてた。時間なくて朝ごはん抜いたからかな。…あと一踏ん張りしなきゃ)
○体育館
バレー2試合目が開始される。これに勝てば準々決勝。コート横の応援スペースで声援を送る榎本たち。
木梨「頑張れー!」
2階のギャラリー部分から清華を見ている隼人。隣には目黒がいる。
2セット目、味方のサーブを待つ際、コート内で上を向く清華。
清華(だめだ、そろそろ限界かも。…あと3点か、ギリギリ耐えられるかな)
隼人目線の上から見た清華の姿。少しだけしんどそうな雰囲気。
隼人「…。」
その場から離れる隼人。
目黒「あれ?見ないのー?」
ピッピー、試合終了のホイッスル。C組は負けてしまった。
美月「惜しかったねー」
コートを出る清華たち。清華の視界がぼやける。
清華(あ、やば…)
フラッと倒れそうになる清華。タイミングよく身体を支える隼人。※目元見えてない風
そのままお姫様抱っこをする。ここは顔分かるように。
赤面してざわつく周囲の生徒たち。驚きと複雑な表情の榎本のショット。
清華(え…)
薄っすら目を開け、ぼんやり隼人の顔が見える。
清華(これは…夢?)
目を閉じる。
○保健室
ベットの上でゆっくり目を開ける清華。
清華(ここは…)
カーテンの外から声が聞こえる。
養護教諭「私、少し席外すけど大丈夫?」
隼人「はい」
清華(この声…)
出て行く養護教諭。
隼人がベットに来て、カーテンを開けた。
隼人「あ、起きてる。大丈夫?」
起き上がる清華。
清華「私…」
隼人はベット横の丸椅子に座る。
隼人「倒れかけたんだよ」
清華(もしかして…)
「助けてくれたんですか?」
隼人「当たり前でしょ」
清華「…ありがとうございました」ペコッ
外から競技中らしき声が聞こえてくる。
清華(まだ大会中なんだ)
「もう大丈夫なので、戻ってもらって…」
隼人「弱ってる婚約者を1人にするわけないじゃん」
清華「…その婚約者って言うのやめてください。私、結婚とかまだ…」
隼人「…好き同士じゃなきゃ結婚しないんでしょ?」
ギシッ…片膝をベットに乗せ、ぐっと顔を近づける。
隼人「なら…早く俺のこと好きになってよ」
見つめながら言われ、ドキドキする清華。
清華(激しくなる鼓動は、この行動に対してなのか、この人に対してなのか…)
ちゅ…
唇にキスをされる。
清華(あ、この人か…)
カーテンに透ける2人がキスしている影のショット。



