前話の続き。
清華「え、なんで…」
隼人「入れてて良かったでしょ?」
清華(あ…)
回想
隼人「じゃあ、条件がある…」
清華「?」
隼人「俺がいない3日間は、スマホにGPSアプリ入れて」
現在
隼人「ここは俺が片付けるから、その役立たず早く病院に連れて行って」
清華「…わかりました」
榎本を支えながら倉庫から出て行く。
隼人「俺のいない間に手出すなんて…死にたいってことでいいんだよね?」
殺意のある鋭い視線を向けられゾクっとする男たち。
○病院
廊下の椅子で待っている清華。
榎本が診察室から出てくる。顔や腕に治療したあと。
清華立ち上がる。
清華「大丈夫だった!?」
榎本「うん、骨折とかはしてないってさ」
清華「ごめんね、私のせいで…」
榎本「吾郷ちゃんは何も悪くないよ。俺が弱くて守れなかったから」
清華「いや、あの人数に1人は無理だよ。えのもっちゃんがいてくれたから私は何もなく済んだし。だから、ありがとうね」
榎本「…うん。先輩は大丈夫かな」
清華「心配いらないよ。あの人は絶対負けないから」軽く笑み
榎本「…吾郷ちゃんを守れるのは、先輩とお兄さんだけなんだね。…俺のことはいいから、先輩のとこ行ってあげて」
清華「ありがとう。また連絡するね!」
清華を見送る切ない表情の榎本。
病院を出ると外は暗くなっている。スマホを見る。
清華(既読付いてない…。とりあえず倉庫に戻ってみよう)
○倉庫
清華は開いたままの扉から中に入る。
仰向けに倒れている隼人の姿、遠くから見た小さめのショット。
清華(え…嘘…)
急いで駆け寄る。目を閉じている隼人の顔。
清華「…っ大丈夫!?ねぇ、起きてっ!!」
身体を揺らす。
ゆっくりと目を開ける隼人。
隼人に意識がありホッとする清華。
清華「よかった…。あいつらは…」
隼人「徹底的に潰そうしてやろうと思ったら、途中で半泣きで逃げて行った。すぐ清華のとこに行こうと思ったんだけど、移動疲れで眠くなって」身体を起こしながら話す
清華「…私のせいで死んじゃったかと思った…」
不安で泣きそうな表情。
そっと清華の手を握る。手元アップ。
隼人「…清華を守れるなら、この命いくらでも捨てるよ」
清華「え…」
(今なら分かる。この言葉は本当だと。きっとこの人は、私のためなら人を殺めることも自分を犠牲にすることも平気でしてしまう…)
「…私とお兄が助けた命、大事にしてよ。…本当に愛してるなら私のためにずっと生きて」
ちゅ、清華からキスをする。
目を見開き驚く隼人。
清華「それが約束出来ないなら婚約破棄だから」
隼人「…分かった、約束する」
清華を抱きしめ、清華も抱きしめ返す。
清華(やっと分かった。このドキドキと安心は恋なんだと)
次の週。
○屋上、昼休み
キスをする清華と隼人の口元アップ。激しくなっていく。座って寄り添う身体。
清華「んっ…ちょっと!ストップ!」
肩あたりを押し、身体を離す。
清華「…学校なんだから、やりすぎ…」
隼人「…愛し合ってんだからいいじゃん」
首筋にキスをする。
清華(私が婚約を認めたことにより、正式な恋人兼婚約者になった私たち。これまで彼なりに我慢をしていたようで、あの夜をきっかけに彼の私に対するリミッターは完全に外れてしまったらしい…)
予鈴が鳴る。
隼人「もう授業サボって一緒にいようよ」後ろから抱っこするように抱きしめている。
清華「だーめっ!」
隼人「…授業中も俺のことだけ考えててね?他の男見たらダメだから」顔を覗きながら
清華(相変わらず嫉妬の塊だ。ただ、いくつか変わったこともある。たとえば…)
隼人「じゃあ、放課後迎えいくから」微笑む
清華(彼がよく笑顔を見せるようになった。そして…)
「…うん、待ってる」照れて嬉しそうな表情。
(私の彼への態度とか)
○6時間目
教室で文化祭の準備をしている清華たち。
クラスの女子「あ、清華の彼氏さんいるよー」
窓際からグラウンドを見ながら言ってくる。
清華も窓から見てみる。
体操服姿の隼人と目黒の上半身ショット。からの隼人アップ単体ショット、いつもの表情だけどキラキラフィルター。
清華(…かっこいい)
ニヤけるのを我慢してる。
清華(好きを自覚してから、かっこよく見えて仕方ない。え、これが恋の力なの?)
次の日、金曜日
○放課後
マンションに向かう清華と隼人。手を繋いでいる。
清華(ここまではいつも通り…)
マンションに着き、エントランスへ一緒に進む。
一緒に玄関の中へ。足元のみも。
清華(そう、これから週末は我が家へ泊まりに来ることになった。夏休みは毎日泊まっていたし、今さら何を緊張するのと思うけど…やっぱりあの時とは違うから…)
隼人「お邪魔します」
靴を脱ぐなり、清華にキスをする。
清華「…んっ…」口元アップ。
唇離れる。
隼人「…やっぱ可愛い」微笑む
かぁー、真っ赤になり照れる清華。
○夜、リビング
ダイニングテーブルでご飯を食べている。
清華「なんか久々ですね、こうやって一緒に食べるの」
隼人「そだね。…せっかく一緒にいたのに、夏祭りや花火大会とか夏らしいことしなかったな」
清華「たしかに…。来年はたくさん夏の思い出作ろ!」
隼人「うん」
お風呂後、ソファでテレビを観る2人。
隼人「そろそろ寝よっか」
清華「…はい」緊張している感じ
清華の部屋まで手を繋ぎ歩く。手元、足元それぞれのショット。
ガチャ、2人で部屋の中へ。
清華(彼氏がいたことない私でも分かる。今日が特別な夜になるって…)
電気をつけず、閉まりきっていないカーテンから月明かり。
ベット横で向き合い立つ2人。清華の頬に手を添える。
隼人「…嫌ならしないけど、どーする?」
清華(いつもは勝手で強引なのに…こういう時だけ私に委ねるなんて…)
隼人の手に自分の手を重ねる。
清華「…好き同士だから…」恥ずかしそうに頬染め、上目遣い可愛く
隼人「…それ反則…」
キスをし、そのままベットへゆっくり押し倒す。
薄暗い中、見つめ合うシーン。服脱いでるのが分かるように上半身または肩あたりも含む。
次の日
○朝、清華の部屋
ベットの上で目を覚ます清華。隣で眠る隼人の顔。
寝顔を見て、ふふっと小さく笑う。
清華(付き合うだけで、こんなに見える世界が変わるんだ)
隼人が目を開け、目が合う。
隼人「…おはよ」
清華「おはようございます」
ぎゅうーー、清華の顔が埋もれるように抱きしめてくる。
清華「うー苦しいーっ」
隼人「こんな幸せな朝、初めてかも」
微笑み合う。
清華(このまま穏やかに過ごせたら嬉しいな…)
清華「え、なんで…」
隼人「入れてて良かったでしょ?」
清華(あ…)
回想
隼人「じゃあ、条件がある…」
清華「?」
隼人「俺がいない3日間は、スマホにGPSアプリ入れて」
現在
隼人「ここは俺が片付けるから、その役立たず早く病院に連れて行って」
清華「…わかりました」
榎本を支えながら倉庫から出て行く。
隼人「俺のいない間に手出すなんて…死にたいってことでいいんだよね?」
殺意のある鋭い視線を向けられゾクっとする男たち。
○病院
廊下の椅子で待っている清華。
榎本が診察室から出てくる。顔や腕に治療したあと。
清華立ち上がる。
清華「大丈夫だった!?」
榎本「うん、骨折とかはしてないってさ」
清華「ごめんね、私のせいで…」
榎本「吾郷ちゃんは何も悪くないよ。俺が弱くて守れなかったから」
清華「いや、あの人数に1人は無理だよ。えのもっちゃんがいてくれたから私は何もなく済んだし。だから、ありがとうね」
榎本「…うん。先輩は大丈夫かな」
清華「心配いらないよ。あの人は絶対負けないから」軽く笑み
榎本「…吾郷ちゃんを守れるのは、先輩とお兄さんだけなんだね。…俺のことはいいから、先輩のとこ行ってあげて」
清華「ありがとう。また連絡するね!」
清華を見送る切ない表情の榎本。
病院を出ると外は暗くなっている。スマホを見る。
清華(既読付いてない…。とりあえず倉庫に戻ってみよう)
○倉庫
清華は開いたままの扉から中に入る。
仰向けに倒れている隼人の姿、遠くから見た小さめのショット。
清華(え…嘘…)
急いで駆け寄る。目を閉じている隼人の顔。
清華「…っ大丈夫!?ねぇ、起きてっ!!」
身体を揺らす。
ゆっくりと目を開ける隼人。
隼人に意識がありホッとする清華。
清華「よかった…。あいつらは…」
隼人「徹底的に潰そうしてやろうと思ったら、途中で半泣きで逃げて行った。すぐ清華のとこに行こうと思ったんだけど、移動疲れで眠くなって」身体を起こしながら話す
清華「…私のせいで死んじゃったかと思った…」
不安で泣きそうな表情。
そっと清華の手を握る。手元アップ。
隼人「…清華を守れるなら、この命いくらでも捨てるよ」
清華「え…」
(今なら分かる。この言葉は本当だと。きっとこの人は、私のためなら人を殺めることも自分を犠牲にすることも平気でしてしまう…)
「…私とお兄が助けた命、大事にしてよ。…本当に愛してるなら私のためにずっと生きて」
ちゅ、清華からキスをする。
目を見開き驚く隼人。
清華「それが約束出来ないなら婚約破棄だから」
隼人「…分かった、約束する」
清華を抱きしめ、清華も抱きしめ返す。
清華(やっと分かった。このドキドキと安心は恋なんだと)
次の週。
○屋上、昼休み
キスをする清華と隼人の口元アップ。激しくなっていく。座って寄り添う身体。
清華「んっ…ちょっと!ストップ!」
肩あたりを押し、身体を離す。
清華「…学校なんだから、やりすぎ…」
隼人「…愛し合ってんだからいいじゃん」
首筋にキスをする。
清華(私が婚約を認めたことにより、正式な恋人兼婚約者になった私たち。これまで彼なりに我慢をしていたようで、あの夜をきっかけに彼の私に対するリミッターは完全に外れてしまったらしい…)
予鈴が鳴る。
隼人「もう授業サボって一緒にいようよ」後ろから抱っこするように抱きしめている。
清華「だーめっ!」
隼人「…授業中も俺のことだけ考えててね?他の男見たらダメだから」顔を覗きながら
清華(相変わらず嫉妬の塊だ。ただ、いくつか変わったこともある。たとえば…)
隼人「じゃあ、放課後迎えいくから」微笑む
清華(彼がよく笑顔を見せるようになった。そして…)
「…うん、待ってる」照れて嬉しそうな表情。
(私の彼への態度とか)
○6時間目
教室で文化祭の準備をしている清華たち。
クラスの女子「あ、清華の彼氏さんいるよー」
窓際からグラウンドを見ながら言ってくる。
清華も窓から見てみる。
体操服姿の隼人と目黒の上半身ショット。からの隼人アップ単体ショット、いつもの表情だけどキラキラフィルター。
清華(…かっこいい)
ニヤけるのを我慢してる。
清華(好きを自覚してから、かっこよく見えて仕方ない。え、これが恋の力なの?)
次の日、金曜日
○放課後
マンションに向かう清華と隼人。手を繋いでいる。
清華(ここまではいつも通り…)
マンションに着き、エントランスへ一緒に進む。
一緒に玄関の中へ。足元のみも。
清華(そう、これから週末は我が家へ泊まりに来ることになった。夏休みは毎日泊まっていたし、今さら何を緊張するのと思うけど…やっぱりあの時とは違うから…)
隼人「お邪魔します」
靴を脱ぐなり、清華にキスをする。
清華「…んっ…」口元アップ。
唇離れる。
隼人「…やっぱ可愛い」微笑む
かぁー、真っ赤になり照れる清華。
○夜、リビング
ダイニングテーブルでご飯を食べている。
清華「なんか久々ですね、こうやって一緒に食べるの」
隼人「そだね。…せっかく一緒にいたのに、夏祭りや花火大会とか夏らしいことしなかったな」
清華「たしかに…。来年はたくさん夏の思い出作ろ!」
隼人「うん」
お風呂後、ソファでテレビを観る2人。
隼人「そろそろ寝よっか」
清華「…はい」緊張している感じ
清華の部屋まで手を繋ぎ歩く。手元、足元それぞれのショット。
ガチャ、2人で部屋の中へ。
清華(彼氏がいたことない私でも分かる。今日が特別な夜になるって…)
電気をつけず、閉まりきっていないカーテンから月明かり。
ベット横で向き合い立つ2人。清華の頬に手を添える。
隼人「…嫌ならしないけど、どーする?」
清華(いつもは勝手で強引なのに…こういう時だけ私に委ねるなんて…)
隼人の手に自分の手を重ねる。
清華「…好き同士だから…」恥ずかしそうに頬染め、上目遣い可愛く
隼人「…それ反則…」
キスをし、そのままベットへゆっくり押し倒す。
薄暗い中、見つめ合うシーン。服脱いでるのが分かるように上半身または肩あたりも含む。
次の日
○朝、清華の部屋
ベットの上で目を覚ます清華。隣で眠る隼人の顔。
寝顔を見て、ふふっと小さく笑う。
清華(付き合うだけで、こんなに見える世界が変わるんだ)
隼人が目を開け、目が合う。
隼人「…おはよ」
清華「おはようございます」
ぎゅうーー、清華の顔が埋もれるように抱きしめてくる。
清華「うー苦しいーっ」
隼人「こんな幸せな朝、初めてかも」
微笑み合う。
清華(このまま穏やかに過ごせたら嬉しいな…)



