10月、中間テスト明け
○学校の中庭
ベンチで昼を食べる清華と美月の横に目黒が座ってくる。
目黒「ねぇ、清華ちゃん、隼人を説得してよぉー」
清華「どうしたんですか?」
目黒「清華ちゃんを1人にしたくないからって、修学旅行行かないって言い出してさ」
清華「え!?」
目黒「びっくりでしょー?可愛い清華ちゃんが心配なのは分かるけど、一生に一度の高校の修学旅行は隼人と一緒に行きたいからさぁ」
美月「それは清華の出番ですね!」
目黒「だよね!よろしくお願いしまーす!」
困り顔の清華。
○放課後
電車を降りて、マンションに向かい歩く清華と隼人。
隼人「行かないよ」
清華「いやいや、行ってください」
隼人「じゃあ、清華がついて来てよ。1人にさせたくないから」
清華「最近は危ない目に遭うこともないですし、1人で大丈夫です!」
隼人「それは俺がいるからでしょ?ある程度俺の存在が抑制になってるからだよ」
清華「…そうかもしれないけど、せっかくの修学旅行だし絶対に行ってほしいです」
隼人「じゃあ、条件がある…」
清華「?」
修学旅行初日
○朝
新幹線に乗っている隼人や目黒たち2年生。
目黒「今から楽しい修学旅行だっていうのに、いつも以上にテンション低いとか何なのー!」
隣に座る隼人に言う。
隼人「…お前が高過ぎなんだよ」
目黒「初日の夜は何人の女子に呼び出されるかなぁー、モテるのも困っちゃうよー」
隼人「さっさと彼女作ればいいじゃん」
目黒「そんなことしたら沢山の女の子が泣いちゃうじゃん?」
隼人「…。」
目黒「清華ちゃんがいるとはいえ、男としてモテたいとか思わないわけ?」
隼人「清華以外どうでもいい」
目黒「ふっ、一途でなにより」
○学校、1年C組、昼休み
美月「2年生がいないだけで、学校が一気に静かになるね」
木梨「1番元気な学年だからな!今日は部活休みになったし、放課後みんなで遊ばねぇ?」
榎本「行きたいけど、バイトだからパスで」
清華「私も今日はちょっと。…美月となっしー2人で行ってきたら?」
美月「え!?」
木梨「俺は全然いいけど。寺ちゃんが嫌じゃなければ」
美月「…嫌じゃないよ…」木梨にバレない程度に照れている
美月と目が合った清華は口パクでがんばれと言う。
○夜、修学旅行先のホテル
隼人と目黒は同室。
目黒「A組のゆみちゃんに呼ばれたから行って来るねー」
ガチャ。目黒部屋を出て行く。
ベットでくつろぐ隼人はスマホを眺めている。
スマホ画面、夏休みに撮った清華とのツーショット写真。
隼人「…会いた」ボソッと呟く
修学旅行2日目
○朝、ホテル
朝食バイキング中の隼人や目黒たち。
目黒「このフレンチトーストうまっ!隼人も後で食べな?」
隼人「はいはい」
目黒「というか絶対隼人寝るからって、朝食来ないと思ったわー」
隼人「お腹空くと力出ないし」
目黒「?」
○昼休み
清華「昨日どうだった?」
美月「それがさ、すっごく楽しかったの!向こうにそのつもりなくても、デートみたいで1人舞い上がっちゃった」幸せそう
清華「ふふっ、良かったね」
美月「あー私も早く清華たちみたいに両思いになりたいなぁ」
清華「え!?両思い!?」
美月「?だってそうでしょ?先輩は清華を溺愛してるし、清華も先輩のこと好きじゃん」
清華「…え、私、好き…なの?」
美月「最初は戸惑ってたみたいだけど、すっかり先輩の愛を受け止めてるし。清華の性格なら本当に嫌なら拒否してるでしょ?」
清華「…まぁ、そうだけど」
(誰かを好きになるなんてまさくん以来なくて、恋する気持ちが自分でもよくわからない)
○テーマパーク
キャラクターの被り物を被りクラスメイトたちと楽しむ目黒のシーン
※隼人の姿なし
○放課後、廊下
榎本「吾郷ちゃん!」
振り返る清華。
榎本「一緒に帰ろうよ」
清華「あれ、バイトは?」
榎本「今日は休み」
清華「そっか」
○マンション最寄駅
清華「わざわざ送ってくれてありがとね」
榎本「全然。先輩はいつも家まで送ってくれてるんでしょ?」
清華「うん、駅まででいいって言ってるんだけどね」
2人が話しながら歩いていると、派手めな若い女が声をかけてきた。
若い女「あのぉ、舞泉の女の子が向こうで困ってるみたいなんですけど、来てもらってもいいですかぁ?」
○倉庫
しばらく歩き無人の倉庫に着いた。清華たちが中に入ると若い女は「ごめんねぇー」と言い扉を閉めた。
清華(え!?)
そして、奥から人影。
若い男「あれー、いつも隣にいる男と違うじゃーん」
若い男「男遊びしてたら強〜いお兄ちゃんに怒られちゃうよ」
ニタニタしながらガラの悪い男たち数人が近づいてくる。
身構える2人。
清華(油断してた…。こんな卑怯な手に引っかかるなんて)
ぐっ、と手に力を入れる。
清華「…えのもっちゃん、逃げて」視線は男たち
榎本「いや、吾郷ちゃんも一緒に…」
清華「この人たちの目当ては私だから、逃げても意味ないの」
すっ、清華を守るように前に立つ榎本。驚く清華。
榎本「この状況で置いていくほどダサい男じゃないから」
○外
スマホを見る隼人のショット
○倉庫
榎本が複数人に囲まれ、殴られ蹴られている。
若い男「ま、このへんにしとくか」
暴力を止める。
清華「えのもっちゃん…!」駆け寄る。
男がしゃがみ、清華に話しかける。
若い男「あんたがどうなれば吾郷は土下座してくれんのかなぁー。とりあえず…犯せばいい?」
太ももあたりを触られ、ゾクッとなる。
清華(…嫌っ…)
次の瞬間、
シュッ、ドゴンッ…男が蹴り飛ばされるショット。
清華「…!?」目元アップ。
見上げると隼人がいる。下から見上げた清華目線のショット。
○学校の中庭
ベンチで昼を食べる清華と美月の横に目黒が座ってくる。
目黒「ねぇ、清華ちゃん、隼人を説得してよぉー」
清華「どうしたんですか?」
目黒「清華ちゃんを1人にしたくないからって、修学旅行行かないって言い出してさ」
清華「え!?」
目黒「びっくりでしょー?可愛い清華ちゃんが心配なのは分かるけど、一生に一度の高校の修学旅行は隼人と一緒に行きたいからさぁ」
美月「それは清華の出番ですね!」
目黒「だよね!よろしくお願いしまーす!」
困り顔の清華。
○放課後
電車を降りて、マンションに向かい歩く清華と隼人。
隼人「行かないよ」
清華「いやいや、行ってください」
隼人「じゃあ、清華がついて来てよ。1人にさせたくないから」
清華「最近は危ない目に遭うこともないですし、1人で大丈夫です!」
隼人「それは俺がいるからでしょ?ある程度俺の存在が抑制になってるからだよ」
清華「…そうかもしれないけど、せっかくの修学旅行だし絶対に行ってほしいです」
隼人「じゃあ、条件がある…」
清華「?」
修学旅行初日
○朝
新幹線に乗っている隼人や目黒たち2年生。
目黒「今から楽しい修学旅行だっていうのに、いつも以上にテンション低いとか何なのー!」
隣に座る隼人に言う。
隼人「…お前が高過ぎなんだよ」
目黒「初日の夜は何人の女子に呼び出されるかなぁー、モテるのも困っちゃうよー」
隼人「さっさと彼女作ればいいじゃん」
目黒「そんなことしたら沢山の女の子が泣いちゃうじゃん?」
隼人「…。」
目黒「清華ちゃんがいるとはいえ、男としてモテたいとか思わないわけ?」
隼人「清華以外どうでもいい」
目黒「ふっ、一途でなにより」
○学校、1年C組、昼休み
美月「2年生がいないだけで、学校が一気に静かになるね」
木梨「1番元気な学年だからな!今日は部活休みになったし、放課後みんなで遊ばねぇ?」
榎本「行きたいけど、バイトだからパスで」
清華「私も今日はちょっと。…美月となっしー2人で行ってきたら?」
美月「え!?」
木梨「俺は全然いいけど。寺ちゃんが嫌じゃなければ」
美月「…嫌じゃないよ…」木梨にバレない程度に照れている
美月と目が合った清華は口パクでがんばれと言う。
○夜、修学旅行先のホテル
隼人と目黒は同室。
目黒「A組のゆみちゃんに呼ばれたから行って来るねー」
ガチャ。目黒部屋を出て行く。
ベットでくつろぐ隼人はスマホを眺めている。
スマホ画面、夏休みに撮った清華とのツーショット写真。
隼人「…会いた」ボソッと呟く
修学旅行2日目
○朝、ホテル
朝食バイキング中の隼人や目黒たち。
目黒「このフレンチトーストうまっ!隼人も後で食べな?」
隼人「はいはい」
目黒「というか絶対隼人寝るからって、朝食来ないと思ったわー」
隼人「お腹空くと力出ないし」
目黒「?」
○昼休み
清華「昨日どうだった?」
美月「それがさ、すっごく楽しかったの!向こうにそのつもりなくても、デートみたいで1人舞い上がっちゃった」幸せそう
清華「ふふっ、良かったね」
美月「あー私も早く清華たちみたいに両思いになりたいなぁ」
清華「え!?両思い!?」
美月「?だってそうでしょ?先輩は清華を溺愛してるし、清華も先輩のこと好きじゃん」
清華「…え、私、好き…なの?」
美月「最初は戸惑ってたみたいだけど、すっかり先輩の愛を受け止めてるし。清華の性格なら本当に嫌なら拒否してるでしょ?」
清華「…まぁ、そうだけど」
(誰かを好きになるなんてまさくん以来なくて、恋する気持ちが自分でもよくわからない)
○テーマパーク
キャラクターの被り物を被りクラスメイトたちと楽しむ目黒のシーン
※隼人の姿なし
○放課後、廊下
榎本「吾郷ちゃん!」
振り返る清華。
榎本「一緒に帰ろうよ」
清華「あれ、バイトは?」
榎本「今日は休み」
清華「そっか」
○マンション最寄駅
清華「わざわざ送ってくれてありがとね」
榎本「全然。先輩はいつも家まで送ってくれてるんでしょ?」
清華「うん、駅まででいいって言ってるんだけどね」
2人が話しながら歩いていると、派手めな若い女が声をかけてきた。
若い女「あのぉ、舞泉の女の子が向こうで困ってるみたいなんですけど、来てもらってもいいですかぁ?」
○倉庫
しばらく歩き無人の倉庫に着いた。清華たちが中に入ると若い女は「ごめんねぇー」と言い扉を閉めた。
清華(え!?)
そして、奥から人影。
若い男「あれー、いつも隣にいる男と違うじゃーん」
若い男「男遊びしてたら強〜いお兄ちゃんに怒られちゃうよ」
ニタニタしながらガラの悪い男たち数人が近づいてくる。
身構える2人。
清華(油断してた…。こんな卑怯な手に引っかかるなんて)
ぐっ、と手に力を入れる。
清華「…えのもっちゃん、逃げて」視線は男たち
榎本「いや、吾郷ちゃんも一緒に…」
清華「この人たちの目当ては私だから、逃げても意味ないの」
すっ、清華を守るように前に立つ榎本。驚く清華。
榎本「この状況で置いていくほどダサい男じゃないから」
○外
スマホを見る隼人のショット
○倉庫
榎本が複数人に囲まれ、殴られ蹴られている。
若い男「ま、このへんにしとくか」
暴力を止める。
清華「えのもっちゃん…!」駆け寄る。
男がしゃがみ、清華に話しかける。
若い男「あんたがどうなれば吾郷は土下座してくれんのかなぁー。とりあえず…犯せばいい?」
太ももあたりを触られ、ゾクッとなる。
清華(…嫌っ…)
次の瞬間、
シュッ、ドゴンッ…男が蹴り飛ばされるショット。
清華「…!?」目元アップ。
見上げると隼人がいる。下から見上げた清華目線のショット。



