溺れるほど甘い、でも狂った溺愛



煌が横を向き、静かに微笑む。


「真白がそばにいてくれたら、満足いく絵が描ける。――いや、真白がいないと、きっと描けない」


その言葉に、息が止まった。


夕暮れの光が、ふたりの間を静かに染めていく。


「……そんなこと言われたら、離れられなくなるよ」

「離す気なんて、最初からないけど?」


少し笑いながら、煌はポケットに手を伸ばした。

小さな金属の音がして、掌に何かを置く。


「……これ、僕の家の鍵」

「え……」

「もう、いつでも来ていい。“僕の家”じゃなくて、“ふたりの家”にしたいんだ」