溺れるほど甘い、でも狂った溺愛



「そんなこと、あるはずないのに。でも、確認したら、本当に入れ替わってて……。あの時のわたし、熱で何も分からなくて……。でも、前の日に泣いていた子が、周りの子たちと笑ってたんです。それでようやく気づきました。わたしは嵌められたんだって」


涙が滲む。

頬に流れる前に、煌の指がそっと拭った。


「わたしの言葉を、誰も信じてはくれませんでした。陰で笑われて、“天才なんて、口だけだったのね”って……。その日から、何を作っても自信が持てなくなったんです」


声が小さく震えた。


「わたしが悪かったのかもしれないです。人を疑わなかったから。信じたから。でも、それでも――あんなふうに壊されるなんて思ってなくて……」


言葉が途切れた瞬間、静かな気配が近づく。


煌が立ち上がり、わたしの前に膝をついた。

その目は、どんな言葉よりも真剣で。


「真白」


呼ばれた瞬間、胸の奥が熱くなる。


「あなたは、何も間違っていません」


その声が、まっすぐに胸に落ちた。