「笑ってる場合か! 銀髪に琥珀色の瞳なんて、そう多くはない。あそこにいた大抵の貴族は、あの場にビルゲッタ・ルスラムがいたと考える」
私はフェリクスの指摘に背筋が凍った。
「実はアルマが⋯⋯」
私の呟きを聞きフェリクスは私を抱き寄せるようにして、耳元で小さな声で囁く。
「聖女アルマか。あの女に連れて来られたんだな。あの女には気をつけろ。裏でグロスター公爵と繋がっている」
「えっ?」
グロスター公爵は六年前、キルステンを暗殺しようと目論んだ首謀者。証拠不十分がゆえに、公爵を罰する事はできず彼はまだ行政の要職に就いている。
私はフェリクスの指摘に背筋が凍った。
「実はアルマが⋯⋯」
私の呟きを聞きフェリクスは私を抱き寄せるようにして、耳元で小さな声で囁く。
「聖女アルマか。あの女に連れて来られたんだな。あの女には気をつけろ。裏でグロスター公爵と繋がっている」
「えっ?」
グロスター公爵は六年前、キルステンを暗殺しようと目論んだ首謀者。証拠不十分がゆえに、公爵を罰する事はできず彼はまだ行政の要職に就いている。



