私の知る限り、フェリクスは皇室に忠誠を誓った剣技ににしか興味のない男。二十三歳の将来要望な彼には多くの縁談があったのに、彼は興味を示さなかった。彼はダルトワ伯爵家の一人息子で来年には伯爵位を継承する。女の影がない事を嘆かれるのはルスラム帝国で彼くらいだ。
なぜ、清廉潔白で真面目なはずの彼があのような場所にいたのかが最大の疑問。
私の頭の中に浮かんだ沢山の疑問は、目の前の自分を慈しむように見つめるルビー色の瞳の前にどうでも良くなってしまった。
いつも、私を心配してくれる私の良き理解者、フェリクス・ダルトワ。
なぜ、清廉潔白で真面目なはずの彼があのような場所にいたのかが最大の疑問。
私の頭の中に浮かんだ沢山の疑問は、目の前の自分を慈しむように見つめるルビー色の瞳の前にどうでも良くなってしまった。
いつも、私を心配してくれる私の良き理解者、フェリクス・ダルトワ。



