皇城の自分の部屋に戻ろうと思ったが、今は父や兄にこの現状を相談したい。
「ふふっ、では、こちらまで」
妖しく微笑むアルマは夜間の護衛騎士たちの死角を知っているかのような動線で、私を城の外まで導く。下女が使う皇城の裏口から出ると、そこには馬車が停めてあった。
(用意周到で怖いくらい⋯⋯アルマ、信じて良いのよね)
あまりにも出来すぎた状況。
私は自分を陥れるような企みが進行している気がして不安に襲われる。
「ビルゲッタ様? 急がないと」
目の前にあるのは純粋無垢なアルマの顔。
そして、彼女の瞳に映るのはシーツだけを纏ったふしだらな私。
私はアルマを信じて、馬車に乗り込んだ。
「ふふっ、では、こちらまで」
妖しく微笑むアルマは夜間の護衛騎士たちの死角を知っているかのような動線で、私を城の外まで導く。下女が使う皇城の裏口から出ると、そこには馬車が停めてあった。
(用意周到で怖いくらい⋯⋯アルマ、信じて良いのよね)
あまりにも出来すぎた状況。
私は自分を陥れるような企みが進行している気がして不安に襲われる。
「ビルゲッタ様? 急がないと」
目の前にあるのは純粋無垢なアルマの顔。
そして、彼女の瞳に映るのはシーツだけを纏ったふしだらな私。
私はアルマを信じて、馬車に乗り込んだ。



