妻、猫になり逃走中! 至急確保し溺愛せよ!

キルステンの顔立ちが皇帝陛下の愛した妻に似ているから、見るだけで苦しくなり避けているという噂もある。
私には唯一の皇位継承権を持つ息子を立派に育てる為に、エマヌエル皇帝があえて冷たく振る舞っているように見えていた。
実際、エマヌエル皇帝が私との結婚に反対しアルマとの結婚を薦めたのは息子に幸せになって欲しいからな気がする。

私の行動や言動はしばしばエマヌエル皇帝を苛立たせた。

「何の毒を飲ませられたの?」
「皇帝がいない方が僕と君はやりやすい。院政をされても面倒だ」
「何を言ってるの? フランシスのお祖父様よ。孫の顔を見せてあげたくないの?」

思わず大きな声が出てしまった。