「にゃーん!(せめてタオルを)」
クーハンの上に掛かっているタオルを咥える。
この大きさでは咄嗟な時に大事な部分がギリギリ隠せるレベル。

「眠いのか? 君のメイドから、君は昼夜逆転するような生活を送っているとは聞いていたよ」
「にゃ?(ヘルカ?)」
ヘルカはキルステンが私の為にと置いて行った。
彼女が買い物に出ていた時にアルマの襲来があったが今はどうしてるのだろう。

「眠って良いよ。これから僕たちには沢山の時間があるのだから」
キルステンが私をそっと抱き上げ、お腹の辺りをくるくる回すように撫でる。
これをされると睡魔に抗えない。
(ね、眠くなってきた⋯⋯)