『どうしてそんなに冷たくするの?』と彼の気持ちを聞いてれば少しは違ったかもしれない。
結局、私の初めての恋は一方的で身勝手なままだった。
「にゃ、にゃん(キルステンに怒ってなんていないし、頼りないとも思ってないよ)」
「こんな風に抵抗できない状態で君をルスラム帝国に連れ戻すのを許して欲しい。僕にとって君だけが生きる希望なんだ」
「!!??」
キルステンの頬に美しい一筋の涙が伝う。
(⋯⋯こんなにも愛されていた?!)
私は混乱で頭がパニックになっていた。
もう、全裸だろうが薬を飲んでこの疑問を彼にぶつけても良いかもしれない。
でも、流石にこの狭い馬車の中で全裸で現れる自信がない。
結局、私の初めての恋は一方的で身勝手なままだった。
「にゃ、にゃん(キルステンに怒ってなんていないし、頼りないとも思ってないよ)」
「こんな風に抵抗できない状態で君をルスラム帝国に連れ戻すのを許して欲しい。僕にとって君だけが生きる希望なんだ」
「!!??」
キルステンの頬に美しい一筋の涙が伝う。
(⋯⋯こんなにも愛されていた?!)
私は混乱で頭がパニックになっていた。
もう、全裸だろうが薬を飲んでこの疑問を彼にぶつけても良いかもしれない。
でも、流石にこの狭い馬車の中で全裸で現れる自信がない。



