小瓶が口元に近づけられて、私は慌てて椅子の蓋を持ち上げ中に逃げ込もうとした。 先程、私が着る為に用意されたドレスが見えたから、せめてその中に潜り込みたい。 「待ってくれ、もう逃げないでくれ。ビルゲッタ」 背中から聞こえるキルステンの声は震えていた。