サイズは今のフランシスには小さ過ぎるものが多いが、その中から淡いラベンダーのゆったりしたロンパースを見つける。
私は服の中に潜り込み、それを咥えてキルステンに差し出した。

キルステンは柔らかく微笑むとフランシスに慣れない手つきで着替えさせる。
フランシスはキルステンの行動を理解したように、自分で服に腕を通した。

「にゃー! にゃーん(フランシスは理解力のある子なの! 一歳なのに凄いでしょ)」
私が得意げに鳴いて見せると、フランシスが不思議そうに私を見ていた。
「ママ?」

フランシスの声を聞いてキルステンが手を止める。