エマヌエル皇帝の紹介と共に眩いばかりの金髪を靡かせたアルマが現れる。 いかにも物語のヒロインというような輝きに、周りが彼女の身分を忘れ息を飲んだのが分 かった。
私はマントの隙間からキルステンの表情を覗き見た。 彼は皇族として感情を見せない訓練を行っていることもあり、相変わらずの無表情。でも、きっと今初めて芽生える感情に戸惑っている事だろう。 私の胸にチクリと棘が刺さる。
「それでは、キルステン皇太子の二十歳の誕生日を祝い乾杯をしよう!」
私はマントの隙間からキルステンの表情を覗き見た。 彼は皇族として感情を見せない訓練を行っていることもあり、相変わらずの無表情。でも、きっと今初めて芽生える感情に戸惑っている事だろう。 私の胸にチクリと棘が刺さる。
「それでは、キルステン皇太子の二十歳の誕生日を祝い乾杯をしよう!」



