「ビルゲッタ、皇族の血を引くフランシスがいる以上、帝国が俺たちをこのままにしておくとは思えない」
フェリクスが真剣な目で私に語りかけた。
彼の言う通りだ。まるで駄々っ子のようにキルステンを追い返したが、フランシスが彼の血を引く皇族の子だという事はバレているだろう。
「そうね。でも、フランシスも昼間は猫になっちゃうわ。呪いがかかっている限り、帝国には渡せない」
フランシスのいるべき場所に戻しても、昼間は猫。
いくら皇族でもそんな危うい存在を立太子させられない。
キルステンは新しい妻を娶るだろう。
そして、その女との子が立太子、やがて帝国を治めることになる。
フェリクスが真剣な目で私に語りかけた。
彼の言う通りだ。まるで駄々っ子のようにキルステンを追い返したが、フランシスが彼の血を引く皇族の子だという事はバレているだろう。
「そうね。でも、フランシスも昼間は猫になっちゃうわ。呪いがかかっている限り、帝国には渡せない」
フランシスのいるべき場所に戻しても、昼間は猫。
いくら皇族でもそんな危うい存在を立太子させられない。
キルステンは新しい妻を娶るだろう。
そして、その女との子が立太子、やがて帝国を治めることになる。



