フランシスの可能性を潰してしまうかもしれないけれど、フェリクスを犠牲にはできない。
「わ、私、実は結構ヤンチャしてたんです。誰の子か分からないくらい男の人と関係を持ちましたわ」
「はぁ? 何言って」
キルステンが呆れたような声で尋ねてくる。
私も自分の咄嗟についた嘘が全く機能していないのは理解できた。
「か、仮面舞踏会行ったりして⋯⋯」
「それは、アルマの企みにはまっただけだろう」
キルステンが鼻で笑いながら切り返して来た。
本当に彼は何から何までお見通しだったようだ。
私の事を彼はさっき「可愛い」と言ってくれた。
私はそれだけで一生生きていける。
「わ、私、実は結構ヤンチャしてたんです。誰の子か分からないくらい男の人と関係を持ちましたわ」
「はぁ? 何言って」
キルステンが呆れたような声で尋ねてくる。
私も自分の咄嗟についた嘘が全く機能していないのは理解できた。
「か、仮面舞踏会行ったりして⋯⋯」
「それは、アルマの企みにはまっただけだろう」
キルステンが鼻で笑いながら切り返して来た。
本当に彼は何から何までお見通しだったようだ。
私の事を彼はさっき「可愛い」と言ってくれた。
私はそれだけで一生生きていける。



