「⋯⋯ど、どういう事?」
これから彼の話す事は検討がついているのに、私は尋ねずにいられなかった。
「僕はずっと古傷を治せる聖女を探していた。しかし、聖女が現れるのは五百年に一度と言われている。前回、聖女が現れたのは二百年前。聖女探しを諦めかけていた四年前、僕は莫大な魔力を持つアルマの存在に辿り着いた」
「四年前⋯⋯」
私たちが結婚する前。ちょうど、キルステンがアメジストのジュエリーを私にプレゼントしてくれた頃。
彼が私のお腹の傷を気にしていたのは知っていた。
「その傷跡は絶対に消す」と言う彼に「服を着ていたら見えない場所だから気にしていない」と私は返した。
これから彼の話す事は検討がついているのに、私は尋ねずにいられなかった。
「僕はずっと古傷を治せる聖女を探していた。しかし、聖女が現れるのは五百年に一度と言われている。前回、聖女が現れたのは二百年前。聖女探しを諦めかけていた四年前、僕は莫大な魔力を持つアルマの存在に辿り着いた」
「四年前⋯⋯」
私たちが結婚する前。ちょうど、キルステンがアメジストのジュエリーを私にプレゼントしてくれた頃。
彼が私のお腹の傷を気にしていたのは知っていた。
「その傷跡は絶対に消す」と言う彼に「服を着ていたら見えない場所だから気にしていない」と私は返した。



