攻撃魔法という言葉に身震いがした。一瞬、脳裏にアルマが火の魔力で自分の故郷を焼き払う場面が横切る。私は確証のない妄想を追い払うように首を振った。
「でも、良かったわね。万が一、キルステン皇太子殿下が殺されても、フランシスがルスラム帝国の皇位を継げる」
「キルステンが殺される!?」
「その可能性がないなんて言い切れる? 女の魅力や惚れ薬で落とせなかったら、彼を殺して皇権に手を伸ばすのが確実じゃない?」
私はアルマの目的をキルステンの心だと思い込んでいた。それゆえ、クリフトン様の指摘には驚きと共に恐怖を感じた。
「でも、良かったわね。万が一、キルステン皇太子殿下が殺されても、フランシスがルスラム帝国の皇位を継げる」
「キルステンが殺される!?」
「その可能性がないなんて言い切れる? 女の魅力や惚れ薬で落とせなかったら、彼を殺して皇権に手を伸ばすのが確実じゃない?」
私はアルマの目的をキルステンの心だと思い込んでいた。それゆえ、クリフトン様の指摘には驚きと共に恐怖を感じた。



