「実はフランシスは祖父に似ているんです」

誤解を解く為に隔世遺伝という事にしようとした。
なぜか、セレストさんは真っ青になる。

「高貴なお貴族様との子かと思ったら、まさかのお爺様との子なの?」

私は一瞬彼女の言葉の意味を図りかねたが、やっとその意味を察する。

(私、貴族の愛人と勘違いされてた? かなり奔放な女と思われている!?)

「違います。あの、フランシスは⋯⋯」