私を連れ去る事で彼が負うリスク、犠牲を考えて自分で何とかするべきだった。

「ごめんじゃなくて、ありがとうだろ。良いの! 俺が好きな女を何とか助けたかっただけだから」
フェリクスがダイヤモンドの指輪を握り締めていた手をポケットに入れるのが分かった。