私はアルマが私に呪いを掛けた瞬間に心当たりがあった。ふと思い出すのはキルステンとアフタヌーンティーをした時に見た見覚えのないメイドの姿。煮出した紅茶はキルステンと私に注がれたが、あの場で私の紅茶にだけ呪いをかける事が可能だとしたら。

「もしかして、変身魔法もあったりする?」
「それは分からない」

髪は濃紺のまとめ髪だった。
(瞳の色は⋯⋯思い出せない。エメラルドだった気もする)

髪色を変えることもできる?」