「ビルゲッタを殺せば皇族殺害だが、猫なら⋯⋯」
フェリクスは唐突に話すのをやめて、どこかを見つめている。私は自分が睡眠薬を飲まされた状況を思い返していた。私を殺そうとしているのは、おそらく聖女アルマ。寝入ってしまって、その後の状況は分からないけれどキルステンのそばで私は殺せない。私は彼の愛猫。それゆえ、私を連れ出そうとしたが失敗。
(キルステンが守ってくれた?)
いつまでも、話の続きを話さないフェリクスに声を掛ける。
「フェリクス?」
彼の視線の先を見ると怒りを抑えるような瞳で私たちを見るキルステンがいた。
キルステンはズンズン私に近付いて来て、私の手を引っ張り自分の方に抱き寄せた。
フェリクスは唐突に話すのをやめて、どこかを見つめている。私は自分が睡眠薬を飲まされた状況を思い返していた。私を殺そうとしているのは、おそらく聖女アルマ。寝入ってしまって、その後の状況は分からないけれどキルステンのそばで私は殺せない。私は彼の愛猫。それゆえ、私を連れ出そうとしたが失敗。
(キルステンが守ってくれた?)
いつまでも、話の続きを話さないフェリクスに声を掛ける。
「フェリクス?」
彼の視線の先を見ると怒りを抑えるような瞳で私たちを見るキルステンがいた。
キルステンはズンズン私に近付いて来て、私の手を引っ張り自分の方に抱き寄せた。



