昔っから、なんでも1番じゃないと気が済まなかった。
多分幼稚園の頃から、ずっとそんな性格だった。
運動会のかけっこは1位。
テストの結果で1位。
「1」という称号をもらえなければ、私は自分自身を許せなくなっていった。
もちろん完璧人間なんかじゃないから、当然1番じゃないこともあった。
初めはギャン泣きして絶望していたけれど、今となっては「まぁそんなこともあるか」と客観的に考えられるようになった…気がする。
けどやっぱり、「100か0か」「1番以外は最下位」という言葉が脳裏にくっついている。
全部全部、あの人のせいだ。



