私の父は短気で極端だった。 テレビを見ながら「犯罪者は全員死刑だ」とか、白黒つけないと気が済まない性格だったらしい。 アルコールの多量摂取のせいで肝臓を悪くして、早々に亡くなったけれど。 そんな私は今、目の前に素っ裸で嬌声を響かせている女をじっと見つめていた。 なんだ。 大翔にとってのイチバンじゃ、なかったんだ。 「…え、あ、奈津、」 「お取り込み中失礼しましたね」 口から出た声は思った数倍冷たかった。 私、意外と冷静じゃん。 「さよなら、大翔」