代理お見合いに出席したら、運命の恋が始まりました~社長令息は初心な彼女を溺愛したい~

「七海ちゃんが、まさかあのときの西条さんと婚約することになるなんて、思わなかったよ……!」

 七海の横で、驚きとしみじみした気持ちが同時に溢れた顔で話すのは一華だ。

 華やかな赤いワンピースを着て、髪もアップスタイルにした一華は、まるで自分のことのようにはしゃいでいる。

「私も意外だったけど、一華ちゃんのおかげだよ。ありがとう」

 同じソファの隣に腰掛ける七海も、普段より明るい声で答えた。

 淡い黄色をベースにした、小花柄のワンピース姿である。

 髪もかわいらしく、ハーフアップにした。

 今日はホテルのティールームで、一華に玖苑とその家族を紹介することになっていた。

 あのお見合いから始まった一連の出来事から、もう三ヵ月ほどが経つ。

 季節もすっかり夏で、白を基調としたクラシカルな内装のこの部屋も、しっかり冷房が入っている。

「七海ちゃんの幸せに繋がったなら、なによりだよ! スピード婚約なのには驚いたけど……」

 待つ間にも、話は弾んだ。

 七海はそう言われて、照れてしまう。

「う、うん。私もちょっとびっくり……」