代理お見合いに出席したら、運命の恋が始まりました~社長令息は初心な彼女を溺愛したい~

 次に八尋は、その七海の全身をよく見て、目元をほころばせた。

「とてもお綺麗です。オレンジ色、よく似合いますね」

 感嘆が感じられる声で褒められれば、七海も嬉しくなった。

「ありがとうございます!」

 素直にお礼を言う。

 ドレスを選んでくれたのは一華だが、実は最初に色を決めたのは七海なのだ。

 元々、黄色やオレンジ色が好きなのである。

 もっとも、同じ『オレンジ色』と言っても、一華が選んだこのドレスは、七海が普段選ぶものより、ずっと明るい色合いの生地だったので、少し驚いたけれど。

 それでも好きな色を「似合う」と言ってもらえたら、嬉しい。

 そんな短いやり取りのあと、八尋がスッと手を差し出してくる。

「本日はエスコートですから」

 優しい笑顔で言われて、七海の心臓は軽く高鳴った。

 鼓動が速くなってしまう。