#再び縁結び25
「ママァ、何処に行ってたの」
先程の東屋に戻ると、三重子さんと蒼夜くんと春斗がいた。飛竜先生は、私と目が合うと眉を下げ少し笑った。私は、すかさず春斗を抱き締めた。
「ごめんね。急にいなくなって」
「桜庭さんが近くからいなくなってたから一緒に探したのよ。何処探してもいなかったから怒って帰ったんじゃないかって泣きそうだったのよ」
「でも見つかってよかったな。春斗」
「うんっ、ありがとう蒼夜くんと蒼夜くんママ」
「ごめんね。君のお母...、いや、春斗くんのお母さんと大切なお話ししてたんだ」
「しののめ先生とママ、僕のお勉強のこと話してたの」
春斗は、きょとんと首を傾げる。大切なこと。春斗にとっても。そして彼は今度こそきちんと、濁さず"春斗"と名を呼んだ。
「うん、そうだよ。春斗も蒼夜もこれからも一緒にお勉強頑張ろうか」
靴擦れした場所は痛い。だが、息子の前で弱気になれるわけない。
花火大会が終わり、春斗の手を強く握り重い足を引きずり帰路についていた。すると、メールがピコンとなった。差出人は母だ。私はその場に立ち止まり、内容を確認する。
[春斗くんお世話できるの楽しみにしてるね]
毎年恒例である、春斗に長期休みの1週間を実家で過ごしてもらう期間がやってきた。両親ももっと春斗といたいと楽しみにしており、本人も祖父母と遊べるからと毎年楽しみにしている。
「ねえ、春斗。今年もおじいちゃんとおばあちゃんの家に泊まろうね」
息子の目を見てそう言うと、ぱっと表情が花を咲かせたように輝いた。
「やったーっ、楽しみにしてたんだっ」
[春斗もすごい喜んでる。今年もこの子のこと1週間、よろしくお願いします]
[こちらこそ。春斗くんの学校でのお話聞けるの楽しみにしてるわよ]
文末に笑った顔文字がついていた。 だが、今年はきっと例年と違う1週間になるだろう。大人として蹴りをつけなければならない。彼との関係に。
勿論、すぐではないがこの子や両親にも真実を打ち明けなければならない日が来るだろう。一生、隠し通せるはずもない。その時、受け入れてくれるだろうか。はたまた拒絶されてしまうだろうか。想像するだけで先が思いやられる。
「マ...。ママっ」
何回も私を呼ぶ声にやっと気がついた。春斗が心配そうに私を見つめていた。
「...あ、ごめんね。ちょっと考え事しちゃって」
もし、実家にこの子を迎えに行く時結斗も連れて行ったら驚くだろうか。それとも両親から怒鳴られるだろうか。考えるだけで気が重い。だが、それでもいいとあの時彼を受け入れたのは私だ。
「しののめ先生、たこ焼きパーティー来てくれるかな」
「それは、春斗がいい子にしてたらね」
「じゃあ、お勉強もうんどーも頑張る」
この子が愛おしい春斗の頭を優しく撫でると、彼は顔を赤くして照れた。
形は複雑であれど、2人でこの子を見守れる今の幸せは贅沢なのだろうか。
「ママァ、何処に行ってたの」
先程の東屋に戻ると、三重子さんと蒼夜くんと春斗がいた。飛竜先生は、私と目が合うと眉を下げ少し笑った。私は、すかさず春斗を抱き締めた。
「ごめんね。急にいなくなって」
「桜庭さんが近くからいなくなってたから一緒に探したのよ。何処探してもいなかったから怒って帰ったんじゃないかって泣きそうだったのよ」
「でも見つかってよかったな。春斗」
「うんっ、ありがとう蒼夜くんと蒼夜くんママ」
「ごめんね。君のお母...、いや、春斗くんのお母さんと大切なお話ししてたんだ」
「しののめ先生とママ、僕のお勉強のこと話してたの」
春斗は、きょとんと首を傾げる。大切なこと。春斗にとっても。そして彼は今度こそきちんと、濁さず"春斗"と名を呼んだ。
「うん、そうだよ。春斗も蒼夜もこれからも一緒にお勉強頑張ろうか」
靴擦れした場所は痛い。だが、息子の前で弱気になれるわけない。
花火大会が終わり、春斗の手を強く握り重い足を引きずり帰路についていた。すると、メールがピコンとなった。差出人は母だ。私はその場に立ち止まり、内容を確認する。
[春斗くんお世話できるの楽しみにしてるね]
毎年恒例である、春斗に長期休みの1週間を実家で過ごしてもらう期間がやってきた。両親ももっと春斗といたいと楽しみにしており、本人も祖父母と遊べるからと毎年楽しみにしている。
「ねえ、春斗。今年もおじいちゃんとおばあちゃんの家に泊まろうね」
息子の目を見てそう言うと、ぱっと表情が花を咲かせたように輝いた。
「やったーっ、楽しみにしてたんだっ」
[春斗もすごい喜んでる。今年もこの子のこと1週間、よろしくお願いします]
[こちらこそ。春斗くんの学校でのお話聞けるの楽しみにしてるわよ]
文末に笑った顔文字がついていた。 だが、今年はきっと例年と違う1週間になるだろう。大人として蹴りをつけなければならない。彼との関係に。
勿論、すぐではないがこの子や両親にも真実を打ち明けなければならない日が来るだろう。一生、隠し通せるはずもない。その時、受け入れてくれるだろうか。はたまた拒絶されてしまうだろうか。想像するだけで先が思いやられる。
「マ...。ママっ」
何回も私を呼ぶ声にやっと気がついた。春斗が心配そうに私を見つめていた。
「...あ、ごめんね。ちょっと考え事しちゃって」
もし、実家にこの子を迎えに行く時結斗も連れて行ったら驚くだろうか。それとも両親から怒鳴られるだろうか。考えるだけで気が重い。だが、それでもいいとあの時彼を受け入れたのは私だ。
「しののめ先生、たこ焼きパーティー来てくれるかな」
「それは、春斗がいい子にしてたらね」
「じゃあ、お勉強もうんどーも頑張る」
この子が愛おしい春斗の頭を優しく撫でると、彼は顔を赤くして照れた。
形は複雑であれど、2人でこの子を見守れる今の幸せは贅沢なのだろうか。


