博物館の中に入ると、中は面白かった。

 薄暗い博物館の中は歩くたび床が光る様に設計されていた。

 触れる火や影絵の体験コーナーや電気で動く遊園地の模型があり、恋と美風はゴーカートを動かして遊んだ。
 
 海外の異民族の紹介コーナーではその民族衣装が着られる様になっており、恋と美風は着替えて海外の民族のフリをして遊んだ。

 座ると垂直に回転する球形の乗り物のアトラクションでは、恋と美風は2人で乗って逆さ吊りを体験した。

 他にも色んな映像や音が展示されていた。
 ほとんど全部の展示は壁に埋め込まれる形を取っていて、博物館の中は壁だらけだった。


 しばらく遊んでから、美風が恋に声を掛けた。


「プラネタリウム、見ようよ。」