久しぶりの飲酒ということもあり、成瀬はかなり酔った状態で焼き鳥を出た。
しらふなら到底こんなことできないだろうが、今日はお酒の力を借りることにしよう。大丈夫だと繰り返す成瀬の肩に樹が優しく腕を回す。
成瀬がアイスが食べたいと言い出し、帰り道のコンビニでアイスとスポーツドリンク、酔い覚ましドリンクなどを購入した。
成瀬の家に到着したがそのまま別れたらきっとソファーか最悪玄関で寝落ちるかもしれない…という心配から、ベッドで寝落ちるまで見届けることにした。
「なるちゃんお疲れ。お家着いたよー」
「はーい」
「アイス食べてから寝る?それともドリンクだけ飲んで歯磨きしてすぐ寝る??」
「寝ない!!アイス食べるし、もっと飲もう?二次会レッツゴー!」
「なるちゃん飲み過ぎ。明日頭痛いぞ〜?」
「大丈夫だもん。」
「はいはい。とりあえずこれ飲んで。気持ち悪くない?」
「ぜーんぜんぜん、ぜっこうちょー!」
「そっか、良かった笑」
アイスとドリンクを食べさせ、めんどくさがる成瀬に何とかメイク落としと歯磨きまでさせた。
「ほらベッド行くよー」
「ベッド行きませーん」
「もう寝る時間でーす。」
「嫌でーす。寝ませーん。」
「眠くない?遊び足らない?」
「足りない!ゲームする!ゲーム一緒にしよ??」
「分かった分かった。じゃあ30分だけベッドに横になって話そ?それでも眠くならなかったら起きてゲームしよ。OK?」
「うーん…分かった…。」
「ほらさっきエアコン付けといたから涼しいよ?」
「わーー涼しーーー!」
ベッドにドサッと倒れ込む成瀬に、樹が布団をかけてあげる。ベッドサイドに座って、最近アップデートされたゲームの話題をまくし立てる成瀬の話を聞く。
ダメだ〜寝かしつけるのが目的だったのに……
うんうんと相槌を打ちながら、お腹をリズミカルにトントンする。
「ねぇ聞いてる〜?」
「聞いてるよ〜」
「私寝ないよ?」
「分かってる分かってる。30分だけ。これするの嫌?」
「嫌じゃないけど……」
「じゃあ目瞑ってお話ししよ。30分だけ。」
なんだかんだ疲れてたんだろう。アルコールも入ってるし。素直に目を閉じた成瀬を見てクスッと微笑む。
樹が成瀬の頭を優しく撫でる。
「ほら話の続きして?」
「うーん……」
「なるちゃん眠たいでしょ?寝ていいよ。」
「絶対寝ない。」
「なんでそんなに頑固なの〜」
寝ないと言い張りながら目はしっかりと閉じられている。
可愛いなぁ………
しばらくお腹をトントンしていると静かな寝息が聞こえて来た。
エアコンの温度を調節して寝室を出る。
